胃薬　、タッパー、そしてお決まりの結婚式用にかった真っ赤なワンピース姿、結婚式用に買ったはいいが肝心な結婚式には使用されず、馬鹿な挑戦用に使用させた回数の方が多い哀れなワンピース、無駄に付属のブローチがキラリと光っている。

今度はかなり遠くのカラオケボックスまで来てみました。駐車場は結構な賑わい　店の前には制服姿のままの高校生が浮浪者のようにたむろっている。

そんなのにびびっていてはこの先の揚げ物地獄には勝てない！よし！と気合を入れて顔をたたいてみたら思いっきりピアスが飛んだ・・嫌な事が起こる前兆だろうか？
「まけないで〜」と小声で歌ってみた。こんなところで歌ってる場合じゃない。ここはカラオケボックスだ　颯爽とカウンターへ。

すると店員から意外な一言が「お一人様ですね」はいと拍子抜けした声で返事をし、ものすごい勢いで偽名を書いたのはいいが、どうしても気になったので、緊張しながら「一人のお客さんってよくいるんですか？」と聞いてみた。すると「いいえ、」と一言で終了。

あのチンピラ風の店員の顔は一生忘れない。しかし、一回一人で行くとかなりの根性がつくのか「お一人様ですか？」と聞かれても堂々と「はい」と答えられる。ここにこの挑戦のすごさを感じた。

といってもさすがに顔は真っ赤に。何が恥ずかしいのかも分からないまま部屋へ案内された。
「この格好の意味は…？」自分への問いかけに答えの出ないまま部屋へ入り、ビールひとつと言おうとすると声が裏返った。早速小恥をかきました…。

そして　出て行こうとする店員を引きとめ「から揚げとたこ焼き　焼きそばそして焼きおにぎり下さい」と注文。明らかに笑いをこらえている店員。さすがに恥ずかしすぎて　管理人１に電話すると仕事中で終了。

さーー一曲目　林明日香　「母」

「冷や飯を〜」という歌詞を歌い上げているのところに店員が焼き飯を持って登場。
「 冷や飯じゃねーーってか〜」と歌詞を変えて歌いながら店員をちら見すると、失笑している。
店員が出て行く間中冷や飯のフレーズを永遠リピートし、「母」を歌い終わる頃には　注文したもの全てが揃った。

まずは食べようかと思いましたが大食いを一人でしてもまったく意味がないので、店員に見えるように食べながら歌う。そして店員にアピールするように！！ビールをあおると気分が絶好調によくなってきた。そこで「ああーーこれだ」と思いつき二曲目「日本全国酒飲み音頭」を入れてみる。

一月〜は正月で酒がのめるぞーー酒が飲める飲めるぞーー酒がのめるぞーーそして焼きそばを一気にたいらげから揚げはタッパ ーへ。

三曲目　辛島美登里　「クリスマスイブ」を入れると同時にビールを追加注文。店員が入ってきた瞬間に焼きおにぎりを食べながら歌ってみました。「まーーーしろなーごなあぶき〜」そして出て行こうとする店員をふたたび引きとめ　口に焼きおにぎりがはいったまま　軟骨とを焼き鳥を注文。
「 大丈夫ですか？」と店員。「腹へって、へへ」と言ってみると完璧に無視され、たいがい歌うのもいやになってきました。恥ずかしいのとむなしいのと焦りが出てきてわけのわかんない状態に。

酔ってきたせいもあるのか色んな人に電話をしまくり、 もはや挑戦どころじゃなくなってきた。
そして カラオケボックスのお決まりなんでしょうか？空いたお皿を片付けてくれないのでテーブル中が食い物の山　タッパーに無理やり詰めてもう出ようと部屋を飛び出た瞬間、こっそり覗いていたらしきチンピラ店員が小走りで去っていくのが見えました。

あははと笑って会計へ。会計してる最中もずっと笑いをこらえているチンピラ。しかし途中で目線は一点に絞られたのを私は見逃しませんでした。

その目線を追っていくと、なんと、ワンピースに合わせて買った赤いパイピングのバッグからから揚げがぶら下がっているではないですか。焦って財布と一緒に押し込め、店を出ようとすると、軟骨がポロリと落ちました。一人で大食いをするはすが中途半端な時間で切り上げ、あげくバッグにおかずを詰めて帰った野村よしこ(偽名)伝説に残るでしょうか？

結局中途半端な状態で挑戦は終了。帰り道、ブルーのどん底に陥り「もうこんな事は辞めたい」と管理人１に言おうと覚悟を決め電話をしたら違う話しで大盛り上がり。くだらない覚悟の行方は… 私たちって一体何者なんだろう？と痛感しました。

今回は不甲斐ない終わり方をましたが、とっても頑張ったのでプチ挑戦のこーナーに載せさせていただきたいと思います。